Blues Junior モディファイ
修理やメンテナンスで度々持ち込まれるFender Blues Junior。
15Wと小出力のコンボアンプながらフルチューブで、自宅からスタジオ&BARライブまでをカバーしてくれる頼もしい一台ですが、オリジナル状態ではいくつかの欠点があります。この欠点を補い更にワンランク上の音質へアップグレードを行うモディファイ・改造を行いました。
1.スタンバイSW増設
真空管アンプに必須のスタンバイスイッチ。Blues Jrには元々スタンバイスイッチが無く、真空管が暖まる前に管内に高い電圧がかかってしまい真空管を痛める原因となっています。従来のアンプ同様にスタン バイスイッチを増設します。本番前やちょっとした休憩時などにも、スタンバイスイッチが重宝します。
このモディファイはオリジナルの電源スイッチを外し3WAYスイッチに交換して、電源OFFー電源ONースタンバイONを切り替えられるようにします。
2.Bias調整トリム増設
Blues Jrは元々Bias調整ができない仕様になってます。更にデフォルトではBias設定値が厳しくパワー管が酷使されて消耗も早くなります。「パワー管を 新品に入れ替えたのに1、2年でダメになる」のはこのためです。またフルアップ時の歪み方も”ベチャ”とした潰れた感じになってしまします。これを最適値に調整できるようにBias調整トリマを追加します。
3.音質改善モディファイ
耳に痛いハイを和らげミッドを太く抜けの良い音に、また不足気味なローを補いどっしり と落ち着いた音質に仕上げます。このモディファイによりBlues Jrの音が劇的に変化します。自宅でもずっと弾いてしまいたくなるほど小音量から心地よいサウンドです。ワンランク上のアンプの音をこのモディファイで可能にします。
4.Presenceツマミ増設
パネルに穴あけ加工し、Presenceコントロールを増設します。Trebleよりも更に高域をコントロールし、ダークなブルースサウンドから煌びやかな鈴鳴りサウンドまでをカバーします。
5.トーン・キャラクタ切替スイッチ増設
トグルスイッチによりアンプのトーンキャラクターを切り替えます。従来のトーンはそのままに、Deluxe Reverb (BF)のトーンを追加します。クリーンでの鈴鳴りトーンをご堪能いただけます。
TW・・・ミッドレンジが太くよく歪むサウンド(元々の音)
BF・・・ハイが煌びやかで鈴鳴りのクリーンサウンド
6.パイロットランプ交換
元々のLEDパイロットランプをビンテージスタイルのジュエルレンズタイプに交換します。色は(赤、青、緑)から選べます。同時にパイロットランプのLEDも同色に変更します。※LEDレンズは全方位がムラなく光るように特殊処理を施してあります。
7.INPUTジャック交換
元々のプラスチックタイプの入力ジャックを定番のスイッチクラフト金属製ジャックに交換します。シールド抜き差し時の”ガチッ”とした手応えと、ビンテージ・フェンダー ライクな見た目が美しくなります。
8.電源コンデンサ交換・オーバーホール
製造より年数が経過したアンプには電解コンデンサの交換が有効です。ブーンというハム・ノイズが気になる、音に元気がない、低域がイマイチ。そんな時には電源部・電解コンデンサの交換が効果的です。ドイツ製高品質・電解コンデンサを使用し、さらなる音質アップを狙います。整流ダイオードも同時に交換します。
9.ボリウムPOT交換(6箇所)
純正のツマミがグラグラして操作性が悪い・・・ボリウムガリがひどくポットを交換したい・・・
6箇所のポットを従来の”パネル固定式”のポットに交換します。ノブも同時に交換するので、お好きな色をお選び頂けます。
詳細はTEL、メールにてお問い合わせ下さい。