65年製ビンテージ・ジャガー 修理&フレット調整
Fender社65年製ビンテージジャガーの修理&フレット調整を行いました。
こちらのギター、PUセレクターのスイッチがダメになっていて、音切れが酷くボリウムガリも発生しているとのことでお持込されました。
さすがに年数のたっているギターですので、各パーツにガタが来ています。
できるだけオリジナルパーツを変更せずに修理をしてほしいとの事でしたのでので、全てのスイッチ類を取り外し分解・オーバーホール。またポットもすべて洗浄クリーニング。これで電気的な修理は完了です。
さすが年数の経ったギター、各部にフレット浮きがあります。まずは浮いているフレットを修正します。
続いてギターをネックジグにセットしてフレットすりあわせ作業を行います。
スケールをあてて、弦が通る部分の高さを確認します。いいですね、ビシッと直線が出ています。
フレットの高さを崩さないように、#400→#600→#800→#1000のペーパーで、摺りあわせで付いたキズを細かくしていきます。
仕上げにスチールウールで仕上げるとフレットのツヤが変わるのが確認できます。
マスキングを外して完成です。フレットに見事な輝きが戻りました。
最後に弦を張って各部の調整(ネックのそり、弦高、PU高、オクターブ)です。
弦の太さに対してナット溝が狭く、弦がキッチリ落ちきっていないため、開放弦の鳴りがイマイチでした。ナット溝を弦の太さとピッタリになるように整形。
全フレットでビビリもなく、開放弦の鳴りもGOOD!オープンコードが気持ちよく鳴ってくれます♪
電気的な音切れやガリも直り、摺り合わせにより弾き心地も改善され、オーナーさんにも大変喜んでいただきました。